22時就寝を徹底した三十路による、睡眠の質と生活習慣の改善情報ブログ

筆者は13年間22時就寝(原則)を徹底してきた健康志向(変態)
このブログでは、AppleWatchの睡眠データと寝具メーカー勤務で得た知見・知識
を活かし、数値的な分析によりこれまでの生活習慣実績についての睡眠理論の実証を行う。

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ねむりの処方箋

入眠の逆説はなぜ起きるのか

人は本来、眠ろうとしなくても眠れるようにできています。
眠気は「努力の結果」ではなく、体温の低下や神経の切り替えといった、生理的な変化によって自然に訪れるものです。

しかし、「明日早い」「寝不足になると困る」と考え始めた瞬間、脳は睡眠ではなく“問題解決モード”に入ります。
この状態では交感神経が優位になり、心拍数や脳の活動が上がります。
つまり、眠ろうとするほど、体は「まだ起きていなければならない状態」へ近づいてしまうのです。

これが、入眠の逆説です。
眠るための努力が、眠りから遠ざけてしまう。
多くの不眠は、この悪循環の中で強化されていきます。

「眠れない時間」を失敗にしない

ここで重要なのは、「眠れない=失敗」と考えないことです。
布団に入ってすぐ眠れない日は、誰にでもあります。
問題になるのは、眠れない時間そのものではなく、「眠れないことへの評価」です。

「また今日も眠れない」「明日がだめになる」と考えるほど、脳は覚醒を維持します。
逆に、「今日は少し遅いだけ」と受け流せると、覚醒は長続きしません。

入眠を安定させるためには、眠ることを目標にするのではなく、眠る準備を整えることを目標にします。

儀式が睡眠を自動化する理由

同じ行動を繰り返すと、脳はそれを「次に起きることの予告」として学習します。
これは条件付けと呼ばれる仕組みで、日常生活の多くがこの影響を受けています。

たとえば、特定の音楽を聞くと落ち着く、特定の場所に行くと集中できる、といった感覚も同じです。

寝る前に毎日同じ流れを作ると、脳は「この流れの後には睡眠が来る」と覚えます。
すると、意識的に眠ろうとしなくても、自然と覚醒レベルが下がっていきます。

重要なのは、内容よりも順番と再現性です。
特別なことをする必要はありません。

・照明を少し暗くする
・歯を磨く
・同じ音や環境音を流す
・軽くストレッチをする

このような単純な流れを、毎晩同じ順序で行うことが効果的です。


それでも眠れないときの対処


20〜30分ほど経っても眠気が来ない場合は、一度布団を出るのも有効です。
これは「布団=眠れない場所」という学習を防ぐためです。

部屋の明かりは強くせず、スマートフォンや強い光は避けます。
静かな環境で本を読む、温かい飲み物を飲むなど、刺激の少ない行動を行い、眠気が戻ってから再び布団に入ります。

ここでも大切なのは、「眠ろうとしない」ことです。
眠気は、追いかけるほど逃げます。
環境だけ整え、あとは体に任せる方が、結果的に早く眠りに入れます。

入眠はコントロールではなく、委ねるもの

睡眠は努力によって勝ち取るものではありません。
むしろ、余計な力を抜いたときに起こります。

入眠を安定させるために必要なのは、「早く寝る技術」ではなく、眠りを邪魔しない習慣です。
毎晩同じ流れを繰り返し、体が自然に眠る環境を作る。
それが、入眠の逆説を抜ける最も確実な方法です。